色のグラデーション2

水彩はここで、もう一度最初の四角の赤色を見てみましす。赤色ではなく、薄い赤、ピンク色ですね。
つまり、赤に白を混ぜなくても9つのピンク的な色を作れるのです。
これをしっかり頭にインプットして下さい。
水彩は一度色をおくと消すことができない場合が多いので、考えて、色の計画を立て計算しながら描くことになるからです。

これから自分の持っているすべての色のグラデーションを描いていきます。特に、影でよく使われる黒と青と緑が大事です。
12色のセットの場合、青と緑は必ず2色位入っていますので、分かりやすい濃い色から始めましょう。

透明水彩の場合、色を重ねたらどんな色になるかが大事です。ただし色を重ねる場合、必ず前の色が乾いてから次の色をおくことです。そうしないと色が濁ってしまいます。
濁った色・暗い色・混ぜた色は、透明水彩では全然違う物です。
透明水彩は1度だけ塗るのが原則で、多くても重ね塗りは2、3度で仕上げたいです。
それ以上重ねると、乾いていても色が濁ってしまう時があります。

その違いを学ぶために、先程用意した3つのグラデーションを使います。
どの色から始めるかは自由ですが、ここでは最初の赤色のグラデーションに、青(ウルトラマリン)を置いて見ましょう。
完全に乾いた赤の上に、薄く溶いた青色を最初の四角に置いていきます。
次の四角には、少し濃くして青を置いていきます。この時も、隣が乾いていない時は1㎜開き、同じようにして10個の赤の四角に、だんだん濃くなった青を置いていきます。
また、この逆に濃い青からだんだん薄い青を置いて見ることもできますし、同じ濃さで置いていくこともできます。
本当は全部やるのがベストですが、ここでは次の色に移りましょう。

次は赤色に黄色を置いてみます。黄色は単独では使いずらい色ですが、上に置いたり、混ぜたりすると面白い効果がでます。もちろん周りの色を考慮すれば単独でもきれいな黄色がでます。
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