植木鉢を見やすいところに置き、スケールを通し始めのうちは、10~15分じっくり見ながら中心を探します。もちろん葉っぱの先から鉢の影まで、きっちりスケールの中に入らなければいけません。
中心が決まったら、その中心から鉢の底はどこか決めます。底の両端も決めます。
決めたら、クロッキー帳の上に鉛筆で点でしるしを付けます。
次は鉢の一番上を決めて両端を決めて点を付けます。小さなバッテンでもかまいませんが、付けるのはあくまで点だけです。長い線などを付けるとどうしてもその線に目が引っ張られがちになります。

鉢の位置を決めたら、次は植物です。
葉っぱは柔らかで形も不揃いですので、左右対象をさほど意識しなくてもかまいません。
茎の位置と葉っぱの位置に点を付けていきましょう。
すべての葉っぱも中心からどのくらいの位置か決めるのと同時に用紙の上からの位置も確かめます。

点ばかりあって分かりにくくなったら、点を小さなバッテンにしてもかまいません。



これから点を線で結んでいきます。
もちろん対象物も見ながらですが、点から点まで曲がってもかまいませんから鉛筆を離さないで一気に描きます。
これも最初は曲がるのは当たり前、数をこなしすうちに上手くなってきます。

さあ、鉢と植物の線画ができました。
これからがいよいよ先に学んだグラデーションが生きるデッサンです。
鉢とその影のグラデーションを描いていきます。

影は鉢に付いている影のアウトラインだけ描いておきます。
それから、鉢と影に2~3cm位置きに縦線を引いていきます。
縦線を引いてできた長四角にグラデーションを描いていきます。

今回は対象物があるので、その影と光をよく見て、長四角の隣り合わせの影がどちらが暗いか明るいか決めてから斜め45度の角度で描いていきます。
まず、影の方から描きます。そうすると、鉢の周りが暗くなるため、鉢が浮きあがって、鉢が影より暗いか明るいか比べながらグラデーションを描けます。    
初めのうち長四角内は、上から下まで同じ調子で描いていきます。
鉢は丸いので隣り合わせ長四角に変化がありますが、影はあまり変化がありません。それでも縦線を引くのは、長すぎの斜め45度線では、真っ直ぐな線を引くのは難しいからです。
しばらくの間、縦線に頼りましょう。
グラデーションの中であれば多少の点や線の誤差は直しながら描いても支障はありません。
ただ円錐形は端と端が白く、真ん中が暗い場合が多いのでよく見て描きましょう。

縦線のグラデーションがある程度描けたら、縁のある鉢には斜めの影があります。縦線と同じように斜めに線を引き、また、その上からグラデーションを描いていきます。
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